2003-06-18

蝶々夫人 ~ プッチーニ

 ~ 指揮:小沢征爾 演出:浅利慶太 美術:高田一郎 衣装:森英恵 オケ:新日本フィル
   出演:蝶々夫人:横山恵子 ピンカートン:ヴィルソン・コウル 
   領事:アラン・オピ 鈴木:cao zhteng(中国) 五郎:市川和彦
♪♪
♪ ストーリー ♪ 
明治中期の長崎。士族出身の蝶々さんは家が没落したため芸者に出ていた15歳の娘。
アメリカ海軍士官のピンカートンは日本にいる間の妻が欲しいと考え、仲介人ゴローの紹介で蝶々さんと結婚。
その後ピンカートンはアメリカへ帰ってしまうが、蝶々さんは彼を信じ続け子供を産み、ひたすら待ち続ける。
 その思いを裏切るかのように数年後、ケイトと結婚したピンカートンが再び長崎へ入港。
子供を渡せと言われ、また全てを悟った蝶々さんは名誉を守るため、自害して果てる。
♪ 感 想 ♪
 指揮:小沢征爾 演出:浅利慶太 美術:高田一郎 衣装:森英恵 オケ:新日本フィル
 蝶々夫人:横山恵子 ピンカートン:ヴィルソン・コウル 領事:アラン・オピ 鈴木:cao zhteng(中国) 五郎:市川和彦 
 その他日本人では、山鳥:松本迫 神官:小川祐二 舞踏・閑崎日出友
 そして合唱は中国中央音楽学院青年団、助演に中国中央戯劇院と劇団四季
 豪華でしょ~!!
キャストは日本人の役は、アジア人が、アメリカ人の役は欧米人がという徹底振りでした。
序曲「これが小沢征爾の解釈する蝶々夫人なのかな」と感じるほど、テンポの速い、これからの悲劇を予感させるに充分な演奏でした。
 舞台は、素晴らしい!の一言です。歌手もそうですが舞台美術&演出は「さすが浅利慶太!」
家屋、ふすまや畳、石庭の配置・質感など。凝ってるなぁ、この雰囲気は日本人だからできる、いや日本人でも難しいのでは?と思うほどの出来ばえでした。

 1幕はピンカートン以外ちょっと声が響かなかったのですが、2幕以降調子を取り戻したのか、素晴らしい歌声を聴かせていただきました。
蝶々さんの嫁入りの場面、場面展開ごとの石庭をならすシーン、ピンカートンが戻ってくるのをひたすら待っている時間を(曲は流れている)、
影絵としてみせる場面(その中の一つに舞踏の日出友さんの舞が)。
何と言っても、最後の蝶々さんが自害するシーンは、本当に素晴らしい(語彙が無い:汗)演出の数々でした。

 ピンカートン役の方と、横山恵子さんはぶっちぎりで良かったです。
あと鈴木役の方、市川和彦さんと松本迫さん歌声から役柄が感じられる美声でした。
最後の方は筋はわかってるとは言え、私を含め、周りですすり泣きが聞こえるほど・・・・。

 オペラは、本当に歌とオケだけじゃなく、演技も演出も衣装も(一つ一つがとても「着てみた~い」と思う)全てが合わさった総合芸術なんだなぁと実感しました。
舞台美術も揃ったオペラは初めて観たのですが、この蝶々夫人で幸運だったのか(笑)。
小沢征爾指揮する曲が、浅利慶太の演出する雰囲気とぴったりマッチしていて、今日この時に北京にいて、本当に良かった!!!!!日本じゃやらないみたいですもんね。

 最後に、大感動の彼の一言
「ピンカートンみたいな奴は、抹殺されるべき」(笑)。